展開・コース / 図解と例題
逃げ・差し・まくり・まくり差し
4つの基本形を、同じ視点の航跡図で比較。どの艇の内側・外側を通るかに注目し、仕掛けた動きと結果の決まり手を分けて読む。
まず、ここから
見分ける手掛かりは、スタートしたコースと、旋回で相手の内・外のどちらを通ったか。逃げは1コースからの先回り、差しは内へ、まくりは外へ、まくり差しはまくったあとに差す形です。
このページで分かること
相手の内・外のどちらを通るかに注目して、4つの形を見分けます。レース途中の仕掛けと、1着艇の決まり手の違いも学びます。
先に知っておく言葉
- コース
- スタートする位置を内側から数えたもの。艇番と区別して、どの位置から旋回へ向かったかを確認します。
- スタートタイミング(ST)
- スタート0秒からラインを通過するまでの時間。STだけでは、その後の旋回や着順は決まりません。
01 どこから来て、どこを通った?
決まり手は、1着になった艇の勝ち方を表します。まずは、1周第1ターンマークでの動きが違う4つを見比べましょう。差し・まくり・まくり差しも、その形で前へ出たあと、抜かれずに勝った場合の説明です。出典:決まり手
図はすべて同じ向きです。右側の第1ターンマークへ向かい、左旋回して上側へ進みます。実線が注目する艇、破線が比較する相手の通り道です。
逃げ
1コースから先に回る
注目艇は1コースから先に回る。
- 実線・注:1コースから先に回る艇。
- 破線:Aは外側から来る艇。
- 黒い円の「1」は第1ターンマーク。
- 動くのは注目艇。相手の経路は比較用に残しています。
1コースの艇が1周第1ターンマークを先に回り、先頭を守って1着になる形です。艇番が1番だった、というだけでは判定できません。出典:逃げ
差し
先に回った艇の内へ
Aを先に行かせ、その後に空いた内側を通る。
- 実線・注:Aを先に行かせて内へ入る艇。
- 破線:Aは先に旋回した艇。
- 黒い円の「1」は第1ターンマーク。
- 動くのは注目艇。相手の経路は比較用に残しています。
2〜6コースの艇が、内の艇を先に回らせてから、その内側の空間を通って前へ出る形です。外を回って抜くまくりとは、相手との位置関係が違います。出典:差し
まくり
内にいる艇を外から抜く
内側のAに対し、外側から回って攻める。
- 実線・注:内にいるAを外から回る艇。
- 破線:Aは注目艇より内側の艇。
- 黒い円の「1」は第1ターンマーク。
- 動くのは注目艇。相手の経路は比較用に残しています。
2〜6コースの艇が、1周第1ターンマークで内側の艇を外から抜いていく形です。どの艇の外を通ったかを追うと、差しと区別できます。出典:まくり
まくり差し
まくったあと、別の艇を差す
Bの外を回り、次にAの内へ入る。
- 実線・注:Bをまくり、続いてAを差す艇。
- 破線:Aは先行する艇、Bは外から回られる艇。
- 黒い円の「1」は第1ターンマーク。
- 動くのは注目艇。相手の経路は比較用に残しています。
3〜6コースの艇が、内側の艇をまくったうえで、先行しようとする別の艇を差す形です。「外から来た」「途中で内へ向いた」だけでなく、相手ごとの抜き方を見ます。出典:まくり差し
同じコースでも、同じ形になるとは限らない
公式の説明では、差しもまくりも2〜6コースからの戦法です。「2コースだから差し」「4コースだからまくり」と、位置だけで決めないようにします。差しまくり

名前をまとめて覚えるより、「相手の内か、外か」で動きを追ってみよう。
02 相手を分けて、動きを追う
練習用の例
外から抜く相手と、内を通る相手
説明用に、3コースから来た艇の動きを考えてみましょう。その内には、2コースのB艇と1コースのA艇がいるとします。実際のレースを再現したものではありません。
- 例1:B艇もA艇も、外から抜いた
- 内の艇を外から抜く、まくりの形です。
- 例2:B艇をまくり、A艇の内を差した
- まくりと差しを組み合わせた、まくり差しの形です。
どちらも3コースからの動きですが、相手の内・外のどちらを通ったかが違います。この例では旋回の形だけを比べ、最終的な着順までは決めていません。
理解チェック
例2を『外から来た艇だから、まくり』とだけ記録してよい?
答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。
答えと理由を読む
この例は、まくり差しの形です。B艇をまくったあと、A艇を差しています。どのコースから来たかだけでなく、それぞれの相手の外・内のどちらを通ったかを見てみましょう。
理解チェック
スタートで最も早くラインを通過した艇は、必ず『逃げ』で勝つ?
答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。
答えと理由を読む
そうとは限りません。STはスタートラインを通過するタイミングです。逃げは、1コースから先に第1ターンマークを回り、その後も先頭を守って1着になる形です。STの値だけでは、どのコースからどう回り、何着になったかまでは分かりません。

途中でまくったら、決まり手も「まくり」でいい?

決まり手は1着艇の勝ち方だよ。途中の仕掛けを見たら、ゴールの結果まで確かめよう。
03 仕掛けを見て、結果で確かめる
「まくりを狙った」「差す形で前へ出た」は、途中の動きを表す観戦メモです。一方、結果に載る決まり手は1着艇についての情報。途中で追い抜かれた艇の仕掛けを、そのレースの決まり手として書かないようにします。確認先:決まり手
決まり手は、このページで図解した4つだけではありません。公式には、次の抜き・恵まれを含めた6種類があります。出典:6種類の決まり手
- 抜き:1周第2ターンマーク以降の逆転
- 1周第2ターンマーク以降の道中で前の艇を抜き、1着になった場合です。第1ターンマークで先頭に立った艇が、そのまま勝つとは限りません。出典:抜き
- 恵まれ:先行艇の離脱による繰り上がり
- 前を走る艇がフライングなどの事故で離脱し、次にいた艇が結果として1着に繰り上がった場合です。出典:恵まれ
理解チェック
説明用の例です。1周第1ターンマークではA艇が先頭。第2ターンマーク以降にB艇が抜き、B艇が1着になった。この場合の決まり手は?
答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。
答えと理由を読む
抜きです。1着は逆転したB艇で、その逆転は1周第2ターンマーク以降です。最初の旋回でのA艇の形と、最終的に勝ったB艇の決まり手を区別します。
- 進入:何コースから来たか。
- スタートと旋回:いつ通過し、誰の内・外を通ったか。
- 結果:誰が1着になり、公式結果の決まり手は何か。
映像だけでは見分けられない場面は、無理に名前を付けず、公式のレース結果で確認します。図解で形を理解することと、次のレースの着順を当てることは別です。
動きの名前を区別できたら、スリット隊形と展開パターンで、同じ並びでも条件を変えると考えられる展開が変わることを比べてみましょう。
出典と確認範囲
用語やルールの説明は、以下の公式資料をもとにしています。例題や図解は、理解を助けるために当サイトで作成しました。
- BOAT RACE 用語辞典:決まり手
1着艇の勝ち方を指す決まり手の意味。6種類の分類
資料確認日: - BOAT RACE GUIDE:逃げ
1コースの艇が1周第1ターンマークを先に回り、その後も抜かれずに勝つ逃げ
資料確認日: - BOAT RACE GUIDE:差し
内の艇を先に行かせた後、空いた内側を抜く差し
資料確認日: - BOAT RACE GUIDE:まくり
内側の艇を外側から抜くまくり
資料確認日: - BOAT RACE GUIDE:まくり差し
いくつかの艇をまくり、さらに先行する艇を差すまくり差し
資料確認日: - BOAT RACE GUIDE:抜き
1周第2ターンマーク以降で抜き、勝つ抜き
資料確認日: - BOAT RACE GUIDE:恵まれ
先行艇の事故などで次位の艇が繰り上がって勝つ恵まれ
資料確認日:
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