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モーター・整備 / 図解と例題

競艇の前検タイムとは?モーター抽選・展示との違いと公式表の読み方

前検タイムの意味、モーター抽選から当日展示までの流れ、公式表の探し方を解説。鳴門・江戸川の6艇比較で、モーター率の順位と一番時計、チルト設定の違いを読み分けます。

前検の公式説明 / 順位とタイムが異なる公式表

このページで分かること
モーター抽選から前検計測までの流れ、前検タイムと展示タイムの違い、公式表の探し方。鳴門と江戸川の6艇を使い、前検から当日の確認へ進む手順を学びます。

01 モーター抽選のあとに、前検タイムを測る

開催の前日に行う健康診断、機材の抽選、試運転などを「前検」と呼びます。モーター抽選は、今回使う場の機材を選手へ割り当てるための抽選です。選手が自分のモーターを各場へ持ち運ぶ仕組みではなく、抽選で引いたボートとモーターをシリーズ中に使用します。前検とは抽選後の流れ

ガラガラを回し、玉の番号を確かめる

モーター抽選では、福引でも見かける回転式の抽選器「ガラガラ」が使われます。ハンドルで胴を回し、中から出てきた番号付きの玉を確認します。公式の本人対談でも、選手がガラガラを回す様子を語っています。抽選についての本人対談抽選器の解説

モーター抽選 / ガラガラの模式図
ガラガラを回し、出てきた玉の番号を確かめる左にハンドル付きの八角形の抽選胴、右に玉の出口と受け皿を描いた模式図。ハンドルと胴を回すと、数字付きの玉が出口から受け皿へ転がる。玉の47はモーター番号の説明用の例で、号艇番号ではない。停止時も受け皿の玉と器具全体が見える。47ABC
A ハンドルと抽選胴
ハンドルを回し、中の玉を動かす。
B 玉の出口
数字の付いた玉が1つ出てくる。
C 受け皿で番号を確認
「47」は機番の例。1〜6の号艇とは別の番号。
ハンドルを回す→玉が出る→番号を確認する流れを簡略化しています。玉の47は説明用の機番例です。機材の外形・内部構造・球数や、全場共通の抽選手順を再現する設計図ではありません。

受け取った機材を装着して試運転し、前検タイムとして直線150mの走行時間を測ります。プロペラもモーターに備え付けられる形で提供され、選手の調整対象になります。前検の計測後も点検・整備・調整は続くため、前検タイムを開催中ずっと変わらない性能の点数として読まないことが大切です。計測と整備プロペラの提供と調整

開催前から対象レースへ / 確認する情報の流れ
  1. 01

    開催前日の前検

    機材を抽選する

    場のボートとモーターを割り当て。選手の名前と機番・ボート番号を結び付ける。

  2. 02

    前検での試運転・計測

    前検タイムを見る

    直線150mの所要時間を確認。同じ開催の表で、誰の何秒なのかを読む。

  3. 03

    対象レースの直前

    今の設定と走りを見る

    出走表で機番を照合し、展示・チルト・整備情報・進入などを確かめる。

公式の一般的な工程を、読者が確認する情報に沿って整理した図です。全国一律の実施時刻や、前検と通常展示の測定位置が完全に同じであることを示す図ではありません。
同じ「秒」でも、測る時点と内容が違う
項目いつの記録?何を読む?
前検タイム開催前の前検前検で測った直線150mの時間
通常の展示タイム各レース前の周回展示通常展示の測定区間の時間
オリジナル展示各場が公表する展示の記録一周・まわり足・独自直線など、場が指定する区間の時間
展示STスタート展示スタート0秒を基準に、ラインをいつ通過したか

通常展示の公式説明は、2周目バック側の150mを計測し、福岡は地点が異なるとしています。前検も150mだから、全国で端点や計測方法まで完全に同じ、とは限りません。数値を比べる前に、項目名と時点をそろえましょう。通常展示の説明STの定義

一周・まわり足・独自直線は、オリジナル展示タイムの見方で区間ごとに確認できます。

02 公式表では、順位より先に列を見る

  1. 場・日付・開催名を選ぶ。BOAT RACE公式の開催情報から「モーター抽選結果・前検タイム」を開きます。
  2. 選手と機材を結び付ける。氏名・登録番号、モーター番号、ボート番号、2連対率、前検タイムを別々の列として読みます。
  3. 何の順番かを確かめる。タイムを見るなら、表示された秒数を確かめます。「順位」という列名だけで前検順位にしないようにしましょう。
  4. 対象レースへ戻る。出走表で機番を照合し、直前情報の展示・チルト・部品交換などを確認します。

たとえば2026年11月の鳴門の表は、モーター2連対率が高い順に並んでいます。中村晃朋選手は左端が48位でも、前検6.63秒は掲載52人で2番目に短い記録でした。48位を前検の順位と読んでしまうと、まるで反対の受け取り方になります。鳴門の公式表

鳴門の表から2行を読む / 左端と右端を取り違えない

菅章哉 / 82号機

左端の順位・モーター率
1位 / 50.4%
前検タイム
6.60秒

中村晃朋 / 80号機

左端の順位・モーター率
48位 / 30.8%
前検タイム
6.63秒
公式のモーター2連対率順の表から抜き出した2人です。前検の短い順に並べ直した図ではありません。順位の対象と秒数を別々に読んでください。

理解チェック

中村選手の左端が48位なら、前検タイムも48位?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

違います。この表示はモーター率の順位です。タイムは右の列の6.63秒で、掲載された前検タイムでは2番目に短い記録です。

まくる

表の名前に「前検タイム」とあっても、左端の順位がタイム順とは限らないんだね。

ブイ先生

そうだね。次は同じ6艇の前検と、そのレースの展示を横に並べてみよう。

03 前検一番時計と、当日の展示最短は別の艇だった

2026年11月6日、鳴門の初日12Rを見てみます。前検表では菅章哉選手の6.60秒が掲載52人の最短でした。一方、このレースの展示最短は峰竜太選手の6.82秒です。前検で短かった艇が、対象レースの展示でも最短とは限りません。前検直前情報

鳴門・初日12R / 1800m・安定板使用
号艇・選手機番前検秒展示秒チルト結果
1峰竜太346.676.820.0度1着
2吉田拡郎626.786.970.5度3着
3西山貴浩556.676.940.0度2着
4原田幸哉536.756.930.0度4着
5平本真之786.726.980.0度5着
6菅章哉826.606.893.0度6着

前検・機番 / 展示・チルト・レース条件 / 結果。着順はレース後の情報です。過去の公式ページを2026年11月8日に確認した資料で、各値が当時いつ配信されたかを証明する記録ではありません。

このレースで菅選手は6着、峰選手は1着でした。ここから分かるのは、前検の順番と本番の着順が同じではなかったことです。「前検は役に立たない」「展示最短だけを買えばよい」といった結論を、この1レースから出すこともできません。

前検表で気になった選手は、対象レースの展示でどう走り、どんなチルトを使っているかを確かめます。前検6.60秒と展示6.89秒の差だけを「モーターが悪化した量」として扱わず、測った時点や設定・水面の違いも読み合わせましょう。

04 同じ選手・同じモーターでも、チルトは変わる

同じ菅選手の翌日2Rでは、82号機のまま3号艇に変わり、チルトは0.5度、展示は6.81秒でした。前検タイムは開催前の6.60秒という記録のままでも、対象レースで確認する設定は変わっています。翌日の出走表翌日の直前情報

菅章哉・82号機 / 3つの時点を分ける
  1. 開催前の前検

    前検タイム

    6.60秒

    開催の前検表に載る記録

  2. 11月6日・12R

    6チルト3.0度

    当日の展示

    6.89秒

    結果:6着

  3. 11月7日・2R

    3チルト0.5度

    当日の展示

    6.81秒

    結果:1着

前検と2レースの掲載記録です。日をまたぐと号艇・進入・対戦相手なども変わります。チルトだけを変えた比較実験ではありません。

翌日2Rは菅選手が3コースからまくって1着。ただし、2号艇は落水、4号艇は転覆しています。号艇・対戦相手・時点なども違うため、「チルトを下げたから勝てた」と原因を一つに決める比較ではありません。ここで確かめたいのは、前検後も設定が変わり得ることと、当日の情報へ戻る必要があることです。翌日の結果と事故

角度の意味は、チルトの設定と走りの見方で確認できます。

05 新モーターの0.0%は、走って負け続けた数字ではない

2026年5月の江戸川634杯は、新モーター初下ろしの開催でした。前検表のモーター率は全員0.0%、左端の順位は全員1。それでも、前検タイムは同じではありません。ここでの0.0%を、以前に走って一度も2着以内にならなかった機体の成績として読まないようにします。初下ろしを伝える公式短評前検表

初日1Rの6艇を、前検・展示・結果で比べる
江戸川・初日1R / 1200m・安定板使用
号艇・選手機番前検秒展示秒チルト結果
1小原聡将216.937.170.5度3着
2末永由楽197.007.080.0度6着
3飛田江己127.147.130.5度1着
4馬場剛547.497.240.5度2着
5是澤孝宏237.067.221.0度4着
6北野輝季207.357.380.5度5着

前検・機番 / 展示・チルト・条件 / 結果。後から確認した過去資料です。前検と展示を同じ条件で測った記録とはしていません。

前検一番時計は小原聡将選手の6.93秒。当日の6艇の展示最短は末永由楽選手の7.08秒でした。結果は飛田江己選手が1着、馬場剛選手が2着、小原選手が3着、末永選手が6着です。列ごとに最短の選手や着順を確認すると、モーター率・前検・展示・本番結果が、それぞれ違う情報だと分かります。

また、このレースの直前情報には風速などの数値が欠けています。空欄を無風の0m/sにしたり、結果ページの気象で埋めたりせず、その欄では確認できない値として残します。数値が欠けている直前情報

理解チェック

前検表の全員が順位1、モーター率0.0%。前検タイムも全員同じ?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

違います。この開催は新モーター初下ろしで、モーター率は0.0%でも、掲載された前検タイムは異なります。順位の対象と、右端の秒数を読み分けましょう。

06 前検タイムのよくある疑問

前検一番時計とは?

その開催など、対象となる前検タイムの中で最も短い記録を指す言い方です。江戸川の公式短評は小原選手の6.93秒を一番時計としています。モーター2連対率の1位や、本番で1着になるという意味とは分けます。公式での使い方

前検タイムと展示タイムは、どちらを見ればいい?

前検は開催前の記録、展示は対象レース前の記録です。前検で気になった選手を見つけ、当日の機番・展示・チルト・進入などを確認し直すと、情報をつなげて読めます。古い前検の順位だけで、そのレースの判断を終えないようにしましょう。

別の場や別開催の前検タイムで、モーターを順位付けできる?

秒数だけで全国の機力順位にはできません。場、使用している機体、選手、調整や水面の条件が違います。まず同じ開催の表で対象を確かめ、別の記録と比べるなら、何が同じで何が違うかを残します。

モーター抽選は、何時に行われる?

一般的には開催前日の前検で行われます。公式仕事紹介に載る一日の時間割を、全場・全大会共通の開始時刻とは扱いません。特定開催の予定は、その場や大会の案内を確認してください。前検の説明一般的な一日の流れ

前検タイムが空欄なら、0秒で計算してよい?

空欄や欠測は0秒ではありません。公表状況や案内を確認し、値が分からないままなら、その比較からは外します。別の項目や後のレース結果で埋めないようにしましょう。

出典と確認範囲

抽選と計測の説明は公式ガイド、実例の数値は当該開催の公式表・直前情報・結果に基づきます。2開催を選んだ読み取り教材であり、前検タイムの予測力や設定変更の効果を測った統計ではありません。前検の詳細な測定端点・採用値、全国共通の機材変更条件までは確認していません。

  1. BOAT RACE公式 the TALK:今垣光太郎・中島孝平(2015年)

    モーター抽選について本人がガラガラを回す行為を語っている。景品抽選やレースの艇番抽選と混同しない根拠

    資料確認日:
  2. マンスリーBOAT RACE 2023年8月号:ガラガラとモーター・ボート抽選

    六角・八角形の木製の箱にハンドルがつき、回すと数字付きの球が出る抽選器を説明。検索のPDF本文抽出で確認。球数・外形・機構を全国共通の現行仕様として再現しない

    資料確認日:
  3. ボートレーサー募集公式:仕事現場を知る

    前検日の抽選、装着・試運転、直線150mの前検タイム測定、スタート練習、点検整備調整という一般的な流れ。抽選で引いたボートとモーターをシリーズ期間中使用すること。掲載された時刻を全場共通とはしない

    資料確認日:
  4. BOAT RACE:前検(前日検査)

    開催前日の健康診断、モーター抽選、試運転、スタート練習などを前検と呼ぶこと

    資料確認日:
  5. BOAT RACE:レースで使用できるプロペラ

    現在のプロペラはモーターに備え付けられる形で提供され、調整の対象になること

    資料確認日:
  6. BOAT RACE:周回展示/展示タイム

    通常展示タイムの測定時期と150m区間、福岡の計測地点の違い。前検と全場同一の端点・採用方法とは説明していない

    資料確認日:
  7. BOAT RACE:スタートタイミング(ST)

    スタート基準時刻からの通過タイミングというSTの定義

    資料確認日:
  8. BOAT RACE:鳴門・大渦大賞開設73周年記念のモーター抽選結果・前検タイム

    菅章哉82号機・75号ボート6.60秒ほか52人の前検表。モーター2連対率順の表示で中村晃朋は左端48・30.8%・前検6.63秒。掲載52人のタイムでは6.63秒は2番目に短い

    資料確認日:
  9. BOAT RACE:2026年11月6日・鳴門12R直前情報

    6艇の展示タイムとチルト。峰6.82秒・菅6.89秒と3.0度、安定板使用1800m。本文の表は過去ページを後から確認した記録で、締切前の初出・修正時刻までは確認していない

    資料確認日:
  10. BOAT RACE:2026年11月6日・鳴門12R結果

    6艇の着順。峰1着、西山2着、吉田拡郎3着、原田4着、平本5着、菅6着

    資料確認日:
  11. BOAT RACE:2026年11月7日・鳴門2R出走表

    菅章哉は3号艇、82号機と75号ボートのまま出走。出走表は機材変更時の表示も案内している

    資料確認日:
  12. BOAT RACE:2026年11月7日・鳴門2R直前情報

    3号艇菅章哉のチルト0.5度・展示6.81秒、安定板使用1800m

    資料確認日:
  13. BOAT RACE:2026年11月7日・鳴門2R結果

    菅章哉1着・3コースからまくり。2号艇今泉友吾は落水、4号艇仲谷颯仁は転覆。初日との比較はチルト変更の因果効果を測る比較ではない

    資料確認日:
  14. BOAT RACE:江戸川634杯のモーター抽選結果・前検タイム

    全モーター率0.0%・左端順位1の表。小原6.93秒から馬場7.49秒まで、本文に採用した6艇の前検値・機番・ボート番号

    資料確認日:
  15. BOAT RACE:江戸川634杯・モーターと前検の公式短評

    同じ開催の公式短評が新モーター初下ろしと明記し、小原聡将6.93秒を前検一番時計と説明。開催最終日を入口とする同開催の前検資料であり、5月16日の計測値ではない

    資料確認日:
  16. BOAT RACE:2026年5月11日・江戸川1R直前情報

    6艇の展示タイム・チルト、安定板使用1200m。0:00現在の気象欄には風速等の数値欠落があり、無風や0m/sと補えない

    資料確認日:
  17. BOAT RACE:2026年5月11日・江戸川1R結果

    飛田1着、馬場2着、小原3着、是澤4着、北野5着、末永6着。本文の6艇の着順

    資料確認日:
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