本文へ移動
ふねバカ
メニュー

モーター・整備 / 図解と例題

出足・行き足・伸び・回り足の違い

加速、直線、旋回のどこを見た評価なのか。4つの「足」を場面ごとの図や観察メモの例で確かめ、タイムやSTとの違いを学びます。

出足 / 行き足 / 伸び / 回り足の確認先

このページで分かること
走りを評価する4つの言葉と、注目する場面。STやタイムで分かることと、走りを見て感じたことの違い。

01 「足」は、走りのどこを見た言葉?

4つの足に注目する場面

出足 低速から立ち上がる

ターン出口など、速度を上げ始める場面。

行き足 助走からの加速を見る

スタート前後から1マークへ向かう場面。

伸び 直線での走りを比べる

直線を走っているときのスピード。

回り足 向きを変えて抜ける

旋回中の動きと、直線へのつながり。

走りのどこを見るかを整理した図です。計測区間や速度を示す図ではなく、出足と回り足のように注目する場面が重なることもあります。
出足:低速からの加速
速度が低い状態から、どのように加速するかを見る言葉です。ターン出口から立ち上がる走りは観察場面の一例で、出足の意味が出口だけに限定されるわけではありません。出典:出足
行き足:スタート前後の助走・加速
BOAT RACEのガイドでは、助走から1周1マークに至る加速状態として説明しています。尼崎公式は、起こした後からスリット付近の走りを中心に説明しています。どの区間の評価なのか、発言や解説の文脈も確認します。出典:行き足尼崎の説明
伸び:直線でのスピード
直線を走っているときの速さに関する特性です。「伸びがよい」と読んだら、比較相手や走った場面も確認します。直線の評価だけで、旋回中や低速からの走りまで同じ評価にはできません。出典:伸び
回り足:旋回時の動き
向きを変えるときや波を越えるとき、直線へ抜けるまでの動きに注目します。旋回の流れや出口の加速は、出足の評価ともつながります。出典:回り足旋回の観察点

4つの言葉を使うと、「走りのどこがよいのか」を具体的に伝えられます。一つの場面で、複数の足に注目することもあります。

まくる

同じ「速い」でも、加速しているところと、直線を走っているところで言葉が違うんだね。

02 見えた動きを、先に書く

練習用の例

2つの観察メモを読み比べる

走りの伝え方を学ぶために作った例です。実在する選手やモーターの評価ではありません。選手の操作・旋回経路・比較相手は、それぞれ異なるとします。

メモA

「ターン出口から、勢いよく加速したように見えた」

出足の観点。何を見たかは書けますが、機体の性能だけが原因とは決められません。

メモB

「直線で、並走していた艇との差が広がった」

伸びの観点。相手や走った位置も確認し、この比較だけで全艇よりよいとは判断しません。

「よい・悪い」だけで終わらず、場面 → 見えた動き → 比較した相手 → 分からない条件の順で記録すると、後から見返せます。

理解チェック

直線でよく伸びて見えた。回り足もよいと書いてよい?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

回り足を評価するには、旋回も見る必要があります。直線でよく伸びていても、旋回中の動きまでよいとは限りません。見ていない場面は、まだ分からないこととしてメモに残します。

03 STやタイムとは何が違う?

STはスタートラインを通過した時刻の数値、展示タイムは定められた区間の所要時間です。走りを説明する足の用語とは、見ているものが異なります。定義と比較条件の詳細は、下の関連教材で確認できます。STの定義展示タイムの定義

  • 同じSTでも、行き足が同じとは限らない。同時刻にラインへ到達したことと、その前後の加速状態が等しいことは別です。
  • 展示タイムだけで4つの足を採点しない。測った区間以外の走りや、条件の違いも残ります。
  • 「回り足」と「まわり足タイム」を区別する。独自タイムがある場合は、提供する場の測定区間・方法の説明を確認します。出典:各場のオリジナル展示データ

理解チェック

2艇の本番STがともに0.12なら、助走や加速も同じだった?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

STだけでは分かりません。同じなのは表示されたライン通過時刻です。助走の取り方や、通過前後の速度まで同じだとは読み取れません。

04 走りの評価と、その原因を分ける

公式の周回展示の説明にも、旋回の外への流れや出口の加速などの観察点が挙げられています。一方で選手の特徴による違いもあり、一つの見え方を絶対的な基準にはできません。出典:旋回の見方

  1. 観察した事実:どの場面で、どんな動きが見えたか。
  2. 評価の範囲:出足・行き足・伸び・回り足の、何を述べているか。
  3. 残る条件:選手の操作、比較相手、風や水面、走った位置は同じか。

調整後によく見えても、その調整だけが理由とは限りません。次の「プロペラ・チルト」では、何を調整し、その後の走りがどう変わったかを確かめます。

出典と確認範囲

用語やルールの説明は、以下の公式資料をもとにしています。例題や図解は、理解を助けるために当サイトで作成しました。

  1. BOAT RACE 用語辞典:出足

    低速域から加速するときの足という定義

    資料確認日:
  2. BOAT RACE:スタート展示・行き足

    スタートの助走から1周1マークに至る加速状態という行き足の説明

    資料確認日:
  3. BOAT RACE 用語辞典:伸び

    直線を走る際のスピードに関する特性

    資料確認日:
  4. BOAT RACE 尼崎:インターネット投票の楽しみ方(展示を見る)

    行き足・伸び足・回り足を観察する場面。向きを変え、波を越え、直線へ進む際の動きとしての回り足

    資料確認日:
  5. BOAT RACE:周回展示・旋回の見方

    ターン進入、旋回の流れ、出口の加速を観察する視点。選手の特徴による違いもあり、観察を絶対的な基準にしないこと

    資料確認日:
  6. BOAT RACE 用語辞典:スタートタイミング(ST)

    大時計の0秒を基準とするSTの定義と1/100秒単位の表示

    資料確認日:
  7. BOAT RACE GUIDE:周回展示/展示タイム

    周回展示2周目のバックストレッチで、スタートライン延長線から第2ターンマークまでの150mを計測する基本説明。福岡は計測地点が異なるという注記。直線の走りを確認する展示タイムの役割

    資料確認日:
  8. BOATCAST通信:オリジナル展示データ(2025年7月21日)

    公式の展示タイムと、各場が独自に計測・公開する一周・直線・まわり足等の区別。測定区間の詳細は各場の現行案内で確認する。掲載記事の分類説明のみを参照

    資料確認日:
編集・運営
まくる
掲載日
文章確認日