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舟券・オッズ・予算 / 図解と例題

的中率・回収率・損失とばらつき

同じ的中率でも、払戻合計や損益は変わる。練習用の5レースを比べ、的中率と回収率の違いや、最後の合計だけでは見えない途中の損失を確かめます。

このページで分かること
的中率・回収率・購入と払戻の差額の計算方法を学びます。1回ごとの払戻や途中の増減を比べ、過去の短い記録だけでは将来の損益を判断できない理由も確かめます。

以下の購入記録は、計算と比較のために作った例です。実際の成績や予想ではなく、おすすめの購入方法を示すものでもありません。

01 回数の割合と、金額の割合を分ける

この例では、1レースにつき1組合せを100円だけ購入することにします。的中率は購入したレースのうち何レースで当たったか、回収率は同じレース全体でいくら買い、いくら戻ったかから求めます。

的中率:何回当たったか
的中したレース数 ÷ 購入したレース数 × 100このページでは、レース単位で数えます。5レースを購入して2レースで的中なら、2 ÷ 5 × 100 = 40%。利益が出た回数を数えるわけではありません。
回収率:購入額に対する割合
合計払戻額 ÷ 合計購入額 × 100回数ではなく金額で計算します。比べる期間をそろえ、外れた分も含めて購入額と払戻額を合計します。回収率100%なら、購入額と払戻額が同じで差額は0円です。ここでも、税務やそのほかの費用は含めません。
差額:購入額からの増減
合計払戻額 − 合計購入額引き算で求める円の金額です。マイナスは購入額を下回ったことを示します。この教材の損益は購入と払戻だけの差額とし、税務やそのほかの費用を含めません。

TELEBOATの投票結果にも、購入・的中レース数や購入・払戻の合計を使う指標があります。実際の集計には返還や特払などの扱いが定められているため、利用する資料の注記を確認します。以下の例では、これらの例外を含めません。確認先:投票結果の集計項目

02 同じ的中率でも、差額は同じにならない

練習用の例

5レース分の購入記録を比べる

A・Bそれぞれについて、5レース分の記録を用意しました。各回で1組合せを100円ずつ購入したとします。説明用の例なので、実際のレースや購入記録ではありません。

各レースは6艇で、全艇が完走し、同着・欠場・失格・返還・特払はないものとします。ここでは当たり外れと払戻額だけを決め、券種・艇番・着順の詳細は省いています。

以下の払戻は、購入した100円分に対する金額です。公式の配当金の100円基準と、実際の購入額分の払戻を取り違えないようにします。確認先:配当金の100円基準

購入記録の比較 / AとBの第1〜5回

狭い画面では、表を横へスクロールして読めます。

購入は同額でも、払戻の内訳は違う
回共通の購入額Aの払戻・判定Bの払戻・判定
第1回100円0円不的中0円不的中
第2回100円200円的中500円的中
第3回100円0円不的中0円不的中
第4回100円200円的中100円的中
第5回100円0円不的中0円不的中
各回100円、合計500円の購入です。払戻0円の回は外れ、それ以外の回は的中したものとします。Bの第4回は払戻と購入額が同じですが、的中した1回に数えます。

記録Aの集計

購入合計 500円
払戻合計 400円

的中率
2回 ÷ 5回 × 100
40%
回収率
400円 ÷ 500円 × 100
80%
購入と払戻の差額
400円 − 500円
-100円

記録Bの集計

購入合計 500円
払戻合計 600円

的中率
2回 ÷ 5回 × 100
40%
回収率
600円 ÷ 500円 × 100
120%
購入と払戻の差額
600円 − 500円
+100円

A・Bとも的中率は40%ですが、回収率と差額は違います。Aは払戻400円に対して購入500円なので差額は-100円。Bは払戻600円に対して購入500円なので差額は+100円です。「当たった回数が同じ」だけでは、損益は同じになりません。

Bの回収率120%は、この5回分で払戻が購入額の1.2倍だったという結果です。将来も120%になるとは限らず、期待値や、優れた買い方だという証明にもなりません。

集計するときは、合計や平均とともに、回ごとの値の散らばりも確かめます。この例のAは的中した2回が同じ払戻額、Bは500円と100円です。短い区間のまとめだけで、次の回の金額や安定性を判断しないようにします。参照:データの散らばり

まくる

最後の合計が同じなら、途中の増え方や減り方も同じかな?

ブイ先生

途中の差額は違うことがあるよ。次の図で、順番を入れ替えた二つの記録を比べてみよう。

03 最後の合計が同じでも、途中の増減は違う

次は、Bの払戻額の順番を入れ替えてみます。これを記録Cとして、払戻を0円・0円・0円・100円・500円の順に並べます。同じ合計でも途中の増減が違うことを確かめる例で、今後のレースの結果を予測したものではありません。

累計差額は、その回までの払戻合計から、その回までの購入合計を引いた値です。B・Cとも各回100円を購入したとして、途中の値を見ます。

順番を変えた比較 / BとCの累計差額
BとCの累計差額は、同じ最終値でも途中の経過が違う本文の練習用の例。購入前の0円から、各回が終わった時点の累計差額を線で結ぶ。Bは実線と丸で、-100円、+300円、+200円、+200円、+100円。Cは破線とひし形で、-100円、-200円、-300円、-300円、+100円。将来も同じ経過をたどるとは限らず、損失を取り戻せることを示す図ではない。BC累計差額(円)+300+1500-150-300購入前1回2回3回4回5回各回が終わった時点の値を比較

狭い画面では、表を横へスクロールして読めます。

最終値だけでは、途中の変化は読めない
回Bの払戻Bの累計差額Cの払戻Cの累計差額
第1回0円-100円0円-100円
第2回500円+300円0円-200円
第3回0円+200円0円-300円
第4回100円+200円100円-300円
第5回0円+100円500円+100円
回ごとの購入額はどちらも100円。累計差額は、その回までの払戻合計から購入合計を引いた金額です。Cは比較のために大きな払戻を最後に並べています。負けた後に取り戻せるという意味ではありません。

Cの途中の-300円は、必要な予算や損失の上限ではありません。あらかじめ決めた5回分の数字で計算した結果です。実際のレースでも負けが続いた後に払戻が増えるとは限らず、取り戻すために購入を続ける理由にはなりません。

実際の記録を読むときも、対象期間と件数を残します。件数が増えても、都合のよい期間や結果だけを集めれば全体の特徴とは異なるおそれがあります。この5回の例から、将来の的中確率や回収率を推定しているわけではありません。参照:母集団と標本・抽出の偏り

購入する組合せの数と合計金額の関係は、予算1,000円での点数と注意点で確認できます。例題の上限額と、実際に使った金額・払戻・差額を分けて計算します。

04 何を数えたか、理由とともに説明する

理解チェック

AもBも5回中2回的中した。同じ的中率だから、購入と払戻の差額も同じ?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

同じではありません。的中率はどちらも40%ですが、払戻合計はAが400円、Bが600円です。購入額500円をそれぞれ引くと、Aは-100円、Bは+100円。的中回数と金額の集計は分けます。

理解チェック

Cでは途中の累計差額がマイナスでも、最後はプラスになった。購入を続ければ取り戻せるということ?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

そうは言えません。Cは、決めておいた5回分の払戻額を並べ替えた例です。今後いくら戻るか、その確率は分かりません。途中の-300円も損失の上限ではなく、購入を続ける理由にはなりません。

理解チェック

購入額も払戻額も0円。この教材の式で、回収率0%と計算できる?

答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。

答えと理由を読む

計算できません。購入額が0円では、払戻額を購入額で割れません。購入したけれど払戻が0円だった場合とは違います。サービスごとの画面表示にかかわらず、この式で回収率は求められません。また、観戦しただけのレースは、ここで計算する的中率の分母にも入れません。

記録を比べるときは、何をどう数えたか、いつからいつまでの何件か、合計金額はいくらかを確かめます。1回ごとの払戻と途中の増減にも目を向けると、最後の割合や合計だけでは分からない違いが見えてきます。

出典と確認範囲

指標の定義とデータの読み方は、公式・公的資料を参照しています。A・B・Cの購入記録は、計算や比較を練習するために作った例です。

  1. BOAT RACE:テレボート投票結果参照(集計データの定義)

    TELEBOAT投票結果参照での的中率・回収率の計算方法。的中率は購入レース数と的中レース数、回収率は購入金額合計と払戻金合計を使う。同画面の回収率には返還金・特払いも含むが、的中レース数では数え方が異なる。このページの練習用の例には、返還金・特払いは含めていない

    資料確認日:
  2. BOAT RACE 用語辞典:配当金

    的中舟券に対する、100円購入時の払戻額という用語定義。このページの購入額・払戻額・差額は、計算練習のために作成。実際の配当や、おすすめの購入額を示すものではない

    資料確認日:
  3. 総務省統計局:データの散らばりを見る

    同じ平均値でもデータの散らばりが異なる場合があり、代表値とともに内訳や散らばりを見るという一般説明。教材のBとCは同じ値の並べ替えで、払戻額の分布や分散は同じ。順序と累計差額の比較は独自の計算例

    資料確認日:
  4. 総務省統計局:全数調査・標本調査

    母集団と標本の意味。一部から全体を考えるときの抽出の偏りへの注意

    資料確認日:

このコースでの位置

数字は、このコースで読む順番を表しています。

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