データ・確率 / 図解と例題
勝率・1着率・2連対率・3連対率
練習用の成績から4つの指標を計算。着順点の平均と、各着順に入った割合の違いを確かめ、同じ勝率でも成績の内訳が違う理由を学びます。
まず、ここから
勝率は着順点の平均。1着率・2連対率・3連対率は、それぞれ1着・2着以内・3着以内に入った割合です。同じ成績を使っても、何を数えるかが違えば、表す内容も変わります。
このページで分かること
勝率・1着率・2連対率・3連対率の計算方法と、それぞれの違い。同じ勝率でも、着順の内訳は異なること。
式を読むときは、まず「何を合計し、何を数えるか」、次に「何走で割るか」を確認します。1着率や連対率はパーセントで表しますが、勝率は着順点の平均です。
01 何を数え、何走で割るのか
- 勝率
- 着順点の合計 ÷ 出走数
着順全体を点数にして平均します。6.00は「60%勝つ」という意味ではありません。出典:勝率 - 1着率
- 1着回数 ÷ 出走数 × 100
集計した出走のうち、1着になった回数の割合です。勝率という平均点とは分けて読みます。出典:着順の割合の計算式 - 2連対率
- (1着回数 + 2着回数)
÷ 出走数 × 100
1着と2着を合わせた割合です。「2着だけ」の割合ではありません。出典:2連対率 - 3連対率
- (1着回数 + 2着回数 + 3着回数)
÷ 出走数 × 100
3着以内を合わせた割合です。「3着だけ」の割合ではありません。出典:3連対率
1着率の式は、BOAT RACE公式の2017年掲載資料でも確認できます。ここでは式だけを参照し、当時の選手成績や集計期間は例題に使っていません。
同じ対象の出走を使うなら、1着の回数は2連対にも3連対にも含まれます。3つの割合は、互いに重ならない区分ではありません。
理解チェック
1着率20%、2連対率30%、3連対率50%。足すと100%なので、重ならない3つの成績に分けられている?
答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。
答えと理由を読む
分けられていません。1着は3つの指標すべてに、2着は2連対と3連対に数えられます。合計がたまたま100%になっても、重複して数えている点は変わりません。

式だけだと混ざりそう。次の10走で「どの着順を数えるか」を一つずつ確かめてみよう。
02 同じ10走を、4通りで集計する
計算の練習として、選手Xが2026年1月1日〜6月30日に走った全レース場の10走で、次の着順になったとします。実在する選手の成績ではなく、公式出走表と同じ集計期間でもありません。
全10走を1〜6着で完走した条件です。欠場・失格・フライング・出遅れなどを含めず、着順点の加算や減点も設定していません。この例では、4指標とも同じ10走を分母にします。
- 1走目1着10点
- 2走目1着10点
- 3走目2着8点
- 4走目3着6点
- 5走目3着6点
- 6走目4着4点
- 7走目4着4点
- 8走目5着2点
- 9走目6着1点
- 10走目6着1点
1着2回、2着1回、3着2回、4着2回、5着1回、6着2回。1・2着は合わせて3回、3着以内は合わせて5回です。
- 勝率
- 着順点を合計する
52点 ÷ 10走5.20 - 1着率
- 1着だけを数える
2回 ÷ 10走 × 10020.0% - 2連対率
- 1・2着を数える
3回 ÷ 10走 × 10030.0% - 3連対率
- 1・2・3着を数える
5回 ÷ 10走 × 10050.0%
練習用の例
3連対率50.0%と、3着だけの割合を分ける
この10走で3着になったのは2回なので、3着だけの割合は2 ÷ 10 × 100 = 20.0%です。3連対率50.0%は、1着2回と2着1回も含めた5回を数えています。
勝率は52 ÷ 10 = 5.20。この平均点に100を掛けて、1着率へ変えることはできません。1着率を知りたいときは、1着の回数を改めて数えます。
通常の着順点は1着から10・8・6・4・2・1点です。公式の勝率計算には競走の種類による着順点の加算もあるため、この簡単な例をすべての公式成績へそのまま当てはめないでください。着順点の確認先
理解チェック
この10走の2連対率は30.0%。「2着になったのは3回」と説明してよい?
答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。
答えと理由を読む
2着になったのは1回です。2連対の3回には、1着2回も含まれます。2着だけの割合なら、1 ÷ 10 × 100 = 10.0%です。

平均点が同じでも、着順の内訳は同じなのかな? 次の二つの記録を比べてみたい。
03 同じ平均点でも、着順の内訳は違う
もう一つ、計算用の例を見てみましょう。成績A・Bは、どちらも2026年1月1日〜6月30日に全レース場で走った4走とし、通常の着順点だけを使います。全走を1〜6着で完走し、加算・減点や事故などはありません。
成績A
1着・1着・6着・6着
10 + 10 + 1 + 1 = 22点
22 ÷ 4走 → 勝率 5.50
- 1着率
- 50.0%
- 2連対率
- 50.0%
- 3連対率
- 50.0%
成績B
2着・3着・4着・4着
8 + 6 + 4 + 4 = 22点
22 ÷ 4走 → 勝率 5.50
- 1着率
- 0.0%
- 2連対率
- 25.0%
- 3連対率
- 50.0%
平均点が同じでも、Aは1着が2回、Bは1着が0回です。勝率だけでは、元の着順の組み合わせは分かりません。この違いから、AとBのどちらが次に勝つかまで分かるわけではありません。
理解チェック
AとBの勝率はともに5.50。「1着率も同じはず」と言える?
答えを見る前に、理由をひと言で説明してみましょう。
答えと理由を読む
言えません。Aの1着率は2 ÷ 4 × 100 = 50.0%、Bは0 ÷ 4 × 100 = 0.0%です。着順点の平均が同じでも、1着回数は異なります。
04 計算の前後で、条件を確認する
- 何の数字か。選手の成績か、モーターなど別の対象かを分ける。
- 同じ範囲か。全国・当地、集計期間、対象となる出走数を確認する。
- 例外をどう扱うか。加算・減点や事故などを含む公式成績は、掲載元の集計条件を確認する。この例から除外方法を推測しない。
- 次の結果と混同していないか。過去の割合を、そのまま次のレースの的中確率や利益の保証にしない。
0走と、1着が0回だった成績も別です。4走して1着が0回なら1着率は0.0%ですが、対象が0走ならこの式では0で割れず、割合を計算できません。空欄や記号の意味は掲載元で確認し、勝手に0%へ読み替えないようにします。
同じ条件で集計したときは、1着率 ≤ 2連対率 ≤ 3連対率となります。何着までを含むかが違うので、3つの数字の大小だけでよしあしを比べないようにしましょう。
割合の読み方を確認したら、モーターの見方と比較手順へ進みます。モーターの2連対率でも、何を・いつから・何走集計した数字かを確かめましょう。
同じ割合でも集計した件数や対象が違うときは、母数・集計期間・偏りの読み方で、1走追加した例と、一部の成績だけを選んだ例を比べてみましょう。
決まり手に基づく割合は、逃がし率・差され率・まくられ率の読み方で学びます。誰の出走を分母にし、どの結果を分子に含めるかを確かめましょう。
出典と確認範囲
用語やルールの説明は、以下の公式資料をもとにしています。例題や図解は、理解を助けるために当サイトで作成しました。
- BOAT RACE GUIDE:レーサーの勝率(全国・当地)
勝率の計算と、全国・当地の集計対象
資料確認日: - BOAT RACE:パワーチェック(2017年・指標の計算式)
1着率・2連率・3連率の分子と分母の計算式。式のみを参照。当時の選手成績・集計期間を現在の情報として使用しない
資料確認日: - BOAT RACE 用語辞典:複勝率
2連対率の分子・分母
資料確認日: - BOAT RACE 用語辞典:3連対率(3連率)
3連対率が対象とする着順は1・2・3着
資料確認日:
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