ボートレースを予想する上で重要な新概念データについて紹介しておきます。
目次
新概念データとは?
新概念データとは、ボートレース情報誌「BOATBoy」が考案したオリジナルデータのことで、1マークの展開をより立体的に予想することができる。各選手の出走データから「逃がし率」「差され率」「まくられ率」を算出する事で選手のクセをより鮮明にイメージする事ができる。
例えば、1コースならイン逃げに失敗する時は差される時が多いのか、もしくはまくられる事が多いのか?同じ敗れ方でも差される割合が高いなら「2-1」の目を検討する形になる。
こういった同枠からの勝率以外に関連性のあるデータを元に、買い目の信頼性に重みを付ける事が新概念データでは可能となります。ただ注意してほしいのが、選手の走り方は年々変化するということ、つまり、データはなるべく新しいものでなければならない。
新概念データの見方
データ | 内容 |
---|---|
コース別出走回数 | 対象のコースを出走した回数、数字が大きいほどデータの精度は高い |
1コース1着率 | 1コースから1着になる確率(イン逃げの信頼度)、50%以下だと微妙、60%以上なら信頼度アップ |
1コースまくられ率 | 1コースを走った時にまくられて負けた時の確率、10%以上だと信頼性ダウン、5%以下なら優秀 |
1コース差され率 | 1コースを走った時に外の艇(2~6)に差されて負けた時の確率、25%以上だと信頼性ダウン、15%以下なら優秀 |
2コース逃がし率 | 2コースを走った時に1コースの選手が勝った確率、いわゆる外の艇をブロックする「壁役」としての信頼度 |
コース別まくり・差し率 | 対象のコースを出走した時にまくって勝つ確率、および差して勝つ確率 |
新概念データの使い方その①
上記はレジャチャンサプリで公開されている新概念データになります。このデータを例に一号艇の吉川選手のイン逃げ率を評価してみる(赤字が高評価、青字が低評価)
- ①:1着率69.2%→高い
- ①:差され率25%→高い
- ①:まくられ率3.8%→低い
- ②:逃がし率43.2%→低い
- ②:差し率18.9%→やや高い
吉川選手は1コースからの一着率は平均以上あり、差され率が高くまくられ率が低いので1Mをターンした時に外をブロック気味に懐を開けて(差し場ができる)旋回するタイプ。2コースの坂口選手は逃がし率はA1級の割に低いが、外を牽制しつつ走れる吉川選手ならそこまで問題ではない、差し率も高くないので差し届かず二着に残しての「1-2」を本線にしたい。
新概念データを使うとこんな感じ1Mの展開をより立体的に推理する事ができる、もちろんこれだけで完結することはなく、ここに平均STや節間平均ST、モーター性能などを踏まえて最終的な買い目を導く事になる。
新概念データの使い方その②
もう一選手例を出してみる。
群馬支部の毒島選手は1コースからの差され率は驚異の0%、逆にまくられ率は13.8%というデータ(直近6ヵ月)がある、このデータから分かる毒島選手の1Mでの動きは下記の通り。
毒島選手は1Mをギリギリまで引きつけてターンするので2コースの選手は差し場を失い差され率は大幅減、逆に引き付けてターンした事で外を全速で回る3コースの選手に勝機が出ることからまくられ率は高くなる。
つまり、毒島選手が1コースを走る時は、2コースより3コースの選手を中心に舟券を買うと的中率が高くなる(1-3など)、更に比較的売れやすい2コースの選手が舟券に絡みにくい事でそこそこ配当的な妙味も出てきて回収率もある程度期待できる。
このように新概念データでは、1Mで選手がどのような動きをとるかが具体的に推理できるようになる事で、勝率といった定番のデータからは見えない選手のクセや傾向から舟券を予想する事が可能となる。
ちなみに、峰竜太選手が1コースを走る時は差させないまくらせないといった感じのオールラウンダー、強いて言うならまくられ率の方が若干高い。
このまくられ率もロケットスタートを決められて何も出来なかったってのが結構ありそう、となると2コースの逃がし率が重要になってくる。3コースの外を意識した逃がし率とかあると使えそう。
新概念データをチェックする方法
ここまで解説してきたこの新概念データ、実際にどこで掲載されチェックできるのかまとめてみました。
- レジャチャンサプリ(サイト)
- BOAT Boy(連載)
- 競艇日和(サイト)
一つ目のJLCが運営する「レジャチャンサプリ」で新概念データは公開されていますが、グレードの高いレース限定なので常用するとなると話は別です。
二つ目に「BOAT Boy」の連載を読むという方法もありますが、今ここで予想で使うとなると使い勝手は変わってきます、あと2020年6月10日発売号で一時休刊となりますので選択肢としては消えますね。汗
三つ目が個人で運営されている「競艇日和(きょうていびより)」というサイト、ここでも新概念データは公開されている、それ以外の細かいデータも見れるので、一番現実的で実用性も詳細度も高いオススメのサイトとなっております、愛用している人も多いようです。
競艇日和を利用する場合は、出走表を開いて「枠別情報」を選択すると逃げ率・逃がし率など新概念データが確認する事ができますよ。