どうも、まくるです。今回は周回展示データの一つ「展示タイム」について解説したいと思います。
目次
展示タイムとは
展示タイムとは、2周目のバックストレッチから第2ターンマークまでの150mで計測したタイムを意味します。展示タイムはモーター性能によって変動する傾向があり、「展示タイムが早い = モーターが良い」と考えられます。つまり、展示タイムはモーターの良し悪しを判断する要素の一つという事になります。
展示タイムの見方
展示タイムが一番早い選手に注目する、展示タイムの見方として間違ってはいませんがこの認識だけだと不十分です。展示タイムの見方についておさらいしておきましょう。
展示タイムを見る時のポイントは以下の通りです。
最内を走る一号艇は一番最初にターンする事から他の艇が作る引き波の影響をあまり受けない、つまり、引き波の抵抗を受けないので他と比べて展示タイムが早くなる(展示タイムは早いのが普通)
展示タイムが一番良くても他の艇と比べた時にそこまで差が無ければ誤差程度と考えていい。ちなみに、展示タイムが0.15秒違うと1艇身ほど差が出るとされています。
展示タイムは水面状況に大きく影響されます、波が高く荒れている時の信用性は下がります(展示タイムが当てにならない)
特に、一号艇は他より展示タイムが早い傾向があるという点は要チェック。早いのが普通、つまり一号艇に関しては他と展示タイムが他艇と同じなら足は少し悪いのかも?と考えられるわけだ。
展示タイムは本当に意味があるの?
予想に慣れてくると「展示タイムって意味ある?」と思う事があります、これについては皆さん思うところがあるようで。
データ的に言うと展示タイムが一番早い艇が一着を取る確率は3割ほど、三着以内を取る確率は5割強あるようです。選手によって差はあるものの、中でも山口支部の白井英治選手は展示タイムは一番早い時の三連対率は95%もあると分析されている記事もありました。
が、しかし
先ほども解説したように、一号艇は展示タイムが早い傾向にあるという事実を踏まえて考えると、展示タイムが一番早い時ってのは必然的に一号艇である時が多いわけで、一号艇ならそりゃ一着率や三連対率も跳ね上がるわなという話。
つまり、展示タイム自体は結果に直接影響する事はなく、機力分析する時の参考値に留まるということ。活用例としては、下記のようなデータの裏付けを取る時とかですね。
このモーターは2連対率が高い、前節でも優出している。展示タイムも他と比べて早い、これは良いモーターに間違いない。
といった感じで機力分析には役に立ちます、初心者の方は展示タイムは単体ではあまり意味をなさないという事を理解しておけば十分かと思います。
以上。
最後に、「展示タイムって意味あるの?」という疑問をパチスロライターで有名なういち氏がスタート巧者で有名な菊地孝平選手に質問したところ、「ない!」とキッパリと回答されたそうな。