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競艇に存在する暗黙のルールとは?3つ紹介

競艇に存在する暗黙のルールとは?3つ紹介
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まくる

ボートレースには他のスポーツと同様に「暗黙のルール」が存在します、今回は競艇界に存在する暗黙の了解を紹介したいと思います。

目次

新人選手は大外6コース進入から

ボートレーサー要請所を卒業した新人選手は、当分の間は枠番に関わらず6コースに進入するという暗黙のルールが存在します。

この暗黙のルールは、実戦経験のない新人選手に本番レースに慣れさせる事が目的です、大外6コースなら他艇に挟まれる事がなく、1周1Mではコースの特性上一番最後にターンするので接触事故が起きにくく重大事故を未然に防ぐことができます。

ボートレースにおける死亡事故は開催当初から30件以上、令和2年2月9日ボートレース尼崎では松本勝也選手(3529)が1周2Mの旋回中に失速し他艇と接触し死亡する(31件目)などレースの成立以前に選手の安全性が課題として挙げられています。

新人選手には6コースで実践経験を積んで、本番レースでも使える旋回技術を身に付けたら「B1級に昇格する(※勝率2.00以上、事故率0.70以下、50回以上)」「師匠に許可をもらう」ことで初めて他のコースに進入する事ができます。

6コースから前付けしたら回り直しは控える

ボートレースでは待機行動中に枠番以外のコースを主張する「前付け」と呼ばれる行為が存在します、この前付けには暗黙のルールが存在していて、それは大外の六号艇が前付けを行う場合はその後に回り直しは控えるべきというもの。

回り直しとは、自コースが深イン(助走距離が短い)になった場合にもう一回回って大外6コースからやり直すというもの、これはルール上認められています。ではなぜ、六号艇の前付け時に回り直し禁止が暗黙の了解となっているのか?

六号艇が前付けしてインを取ろうとすると高確率で内側の艇が抵抗しコースを主張します、するとインコース(一号艇)は深インで助走距離が短くなりスタートの難易度が上がります、一方で六号艇が回り直しを行うと元いた6コースに戻るだけで影響はなく、むしろダッシュとスローという関係でみれば深インはダッシュに有利に働きます、ここがミソ。

一方の仕掛けで一方が有利でもう一方が不利になる行為は選手道(スポーツマンシップ)に反するという事から、「6コースから前づけする際は、回り直しはしない」という暗黙のルールがあるわけです。

前付け抵抗艇の最内の割り込みは控える

上記の動画では作戦待機行動について解説されていて、その中で外から前付けにくる艇を一号艇が外に膨らむ形でブロックした場合、懐にスペースが出来ることがあり、その際に内の二号艇もしくは三号艇が小回りすればインコースをこっそり奪う事が可能であると解説しているわけですが。

前付けをブロックした選手がいるにも関わらず小回りしてインを奪う動きはあまり良くないと口を濁す形で語っています、おそらくこれもルール上問題はないが選手道(スポーツマンシップ)の観点からよろしくないという事なのでしょう。

そもそも、この「選手道」というのはボートレースにおいて選手間にある倫理道徳のようなもので、定められたルールブックが存在するわけではありません。

なので、選手道の解釈は選手によって異なりますし、考え方も時代の移り変わりと共に変化していきます、競艇界の暗黙のルールはこの選手道に影響されやすいことから、昔はいいけど今はやってはいけないという暗黙のルールが誕生するわけです。

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