ボートレースで展示中に転覆した選手の扱いってどうなるんだろう?本番までに色々と間に合うものなんだろうか。
結論から言うと、展示中に転覆した場合は欠場扱いとなります。
理由について解説していきます。
展示中に転覆すると欠場扱いになる理由
展示中に転覆すると欠場扱いになる理由については、出走までの流れを考えるとよく分かります。
ボートレースでは、レース毎(1R~12R)に「展示→本番」を繰り返します、展示(展示航走)が終わると選手達は「出走待機室」と呼ばれる専用の部屋で待機する事になります(トイレや飲み物コーナーは常設している)、原則として選手達は本番開始までこの部屋から出る事は認められていません。
そして、展示→本番の間は出走艇(ボート・モーター・プロペラ)に変化を加えてはいけない決まりとなっているため整備もできません(誰も触れてはいけない)、ここで察しのいい方はお気付きの事かと思います。
転覆してしまうとモーターは水に浸かります、水に浸かったモーターは動かなくなります、なので転覆した時はモーターを「分解→洗浄→部品交換(必要に応じて)→組み立て」という整備手順を辿るわけですが、、、
展示後は出走待機室から出てはいけない、展示後は整備をしてはいけないという決まりがあるので展示中に転覆してしまうと本番でボートを走らせる事ができなくなります、なので欠場扱いという形になるわけです(その後のレースは問題なし)。
展示後は待機室から出られない、整備も出来ない、つまり転覆してしまうとレースに出れないって事だね。ちなみに、出走待機室とは別に展示待機室も存在する。
一つだけ注意点があります。
欠場扱いだとしても、その事故(転覆)が選手責任である場合は事故点が付くので注意、逆に選手責任外の欠場という事なら事故点は付かない。
展示後のプロペラ交換で欠場になった例
展示後の本番出走予定の艇は整備してはいけない(触れてはいけない)という事でしたが、過去に展示後のプロペラ交換で欠場になった例があります。
2007年11月22日に浜名湖競艇場で開催されていたSG競艇王チャレンジカップ競走3日目の第6レース展示航走終了後、第7レース1号艇で出走予定だった大嶋がプロペラ交換の為にスタート展示用に係留してあるピットに向かったが、その際にボートを間違え本番ピット第6レース1号艇の森秋光のプロペラを交換してしまう。
展示航走終了後はプロペラ交換等は認められない為「展示後の状態変更」で森秋光は第6レースを選手責任外の欠場、大嶋は「内規違反」で第7レースを選手責任による欠場および即刻帰郷となる前代未聞の事態が起こった。
そのため、2007年12月6日から2008年2月5日までの3か月間出場停止と、出場停止解除から1年間SG競走及び競艇名人戦競走(2008年、2009年)から除外となった。
引用元:wikipedia
この場合は確かに選手責任外の欠場で妥当ですよね、とにかく展示後は出走艇に触れてはいけないって事だ。